初診でのコンタクトレンズ処方の流れ
視力検査
診察
コンタクトレンズを装用して目に支障を来たさないかを診察します。具体的には以下のことを診察します。
●結膜炎を起こしていないか
結膜炎を起こしているときにコンタクトレンズを装用すると、コンタクトレンズが曇ったり、ずれたりしやすくなります。
●角膜にキズがないか
コンタクトレンズがキズの治りを妨げることがあります。
●涙液三角や涙液破砕時間により涙の量を測る
涙の量が少ないとコンタクトレンズが角膜に直接触れ、角膜にキズをつけることになります。
結膜炎を起こしているときにコンタクトレンズを装用すると、コンタクトレンズが曇ったり、ずれたりしやすくなります。
●角膜にキズがないか
コンタクトレンズがキズの治りを妨げることがあります。
●涙液三角や涙液破砕時間により涙の量を測る
涙の量が少ないとコンタクトレンズが角膜に直接触れ、角膜にキズをつけることになります。
トライアルレンズを装用しての視力検査
トライアルレンズを装用しての診察
度数が過矯正になっていないかのチェック
瞬きの度に、涙からの酸素・栄養を角膜に与えられるようにコンタクトレンズが動いているかのチェック
瞬きの度に、涙からの酸素・栄養を角膜に与えられるようにコンタクトレンズが動いているかのチェック
コンタクトレンズ定期検査の流れ
使用しているコンタクトレンズを装用している視力検査
コンタクトレンズの度が合わなくなっていれば、度を変更したレンズを装用してみる
診察
定期検査は以下のことを診察します。
●コンタクトレンズ装用時間が長すぎて、角膜の酸素不足による弊害が出ていないか
●涙からの酸素・栄養が角膜に与えられるようなコンタクトレンズの動きがあるか
●時間の経過による屈折の変化でそのコンタクトレンズが過矯正や低矯正になっていないか
これらの点で問題がある場合は、コンタクトレンズ装用について指導し、視力の変化によりコンタクトレンズの度数を
変える必要があるときは、適性な度数にかえるよう指導します。
●涙からの酸素・栄養が角膜に与えられるようなコンタクトレンズの動きがあるか
●時間の経過による屈折の変化でそのコンタクトレンズが過矯正や低矯正になっていないか
これらの点で問題がある場合は、コンタクトレンズ装用について指導し、視力の変化によりコンタクトレンズの度数を
変える必要があるときは、適性な度数にかえるよう指導します。
コンタクトレンズ装用について理解していただきたいこと
起きている間中コンタクトレンズを装用してはいけません。
角膜は、涙から酸素・栄養をもらっていますが、コンタクトレンズ装用により、その供給が減ります。
角膜は、涙から酸素・栄養をもらっていますが、コンタクトレンズ装用により、その供給が減ります。
就寝中涙は出ませんから、起きている間にコンタクトレンズを
装用しない時間を毎日2~3時間以上つくるようにして、
角膜が酸素・栄養不足にならないようにしなければなりません。
コンタクトレンズ装用者に知っておいて頂きたい知識
角膜は5層からなり、その一番内側の角膜内皮細胞は角膜の水分を吸いだして、角膜を透明に保つ大切な働きをしています。
角膜内皮細胞は再生されないため、生まれた時に約5000個ある細胞が年齢とともに減少します。
すると、消滅した細胞があった場所を存続する細胞が覆うので、一つの細胞の面積が大きくなります。
細胞数の減少がある程度に達すると、角膜の水分を吸出しきれなくなり、角膜が水ぶくれの状態となります。
水泡性角膜症といって、角膜移植をしないと、見えない・痛いといったことになります。
コンタクトレンズ装用時間が長いと角膜内皮細胞の減少が早いという報告があります。
内皮細胞の写真
(コンタクトレンズ未使用)
内皮細胞の写真
(コンタクトレンズ30年使用)
角膜内皮細胞は再生されないため、生まれた時に約5000個ある細胞が年齢とともに減少します。
すると、消滅した細胞があった場所を存続する細胞が覆うので、一つの細胞の面積が大きくなります。
細胞数の減少がある程度に達すると、角膜の水分を吸出しきれなくなり、角膜が水ぶくれの状態となります。
水泡性角膜症といって、角膜移植をしないと、見えない・痛いといったことになります。
コンタクトレンズ装用時間が長いと角膜内皮細胞の減少が早いという報告があります。
内皮細胞の写真
(コンタクトレンズ未使用)
内皮細胞の写真
(コンタクトレンズ30年使用)
コンタクトレンズ装用時間が長くなり、
角膜が酸素不足となると、
角膜の周りから血管が進入してきます。